POINT OF VIEW ポイントオブビュー

德明寺 副住職

木全 剛司

法事の依頼をLINEで受ける時代に

昨今はICTの普及によってレスポンスが早い人が増えましたよね。その場でメッセージを送れば、すぐに返信が返ってくる。少し前までは、メールを送って2―3日返事を待つ、なんてこともよくありました。しかし、そういったのんびりしたやり取りは、少なくなっている。これは若い人だけにとどまらず私の母親(68歳)でさえ、SNSで仲間と素早く連絡を取っている。世間は格段にスピードアップしているのだ。私の仲間でも、ごくわずかだが「SNSなんて使わない」とかたくなに利用していない人かいる。その人たちは非常にレスポンスが悪い。SNSのグループに入っていないので、いちいち個別で連絡を取らなくてはならない。だから、どうしても面倒になる。何かをする際も彼は今度でいいかとスルーしてしまう。これは結構、怖いことである。ジワジワとコミュニケーションを取る回数が減っていき、しだいに疎遠になっていく。こうして取り残され、孤立していく…。時代の流れは思っている以上に早い。

これは仕事でもいえる。ほんの少し前までは、美容室の予約は電話が主で、SNSはサブ的な存在だった。しかし、いまでは予約の8割はウェブ、メッセンジャー、チャットワーク、LINEになっていて電話での予約は減っている。寺院においても法事の依頼をLINEでいただくことも。ツールの変化に伴い、仕事のスピードは格段に加速している。これからは、さらにスピードアップしていくだろう。環境に適応できなかった恐竜が絶滅したように、この変化について行こうとしない人たちは、立ち行かなくなる。いまや、デジタルツールの利用は好き嫌いの問題ではない。これからは仕事をする上で必須のアイテムになる。ツールが進化した以上、使っている人間側も進化する必要がある。私の周りの人たちはレスポンスがとにかく早い。メッセンジャーやチャットワークでメッセージを送れば、すぐに返信がある。こういった人との仕事のやり取りは、サクサク進んで非常に気持ちがいい。一方、“返信が2日後”という人と仕事をすると非常に遅く感じる。平成、昭和に戻ったような気分になる。こうなると、仕事ができても、ほかの人に頼もうと思ってしまう。

これは個人間のやり取りだけではない。寺院においても葬儀の依頼は、いあまやさまざまなところからやってくる。大手葬儀会社はもちろん、某大手スーパーグループなどから。寺院も電話帳に載せているだけでは依頼は来ないのである。ICTを駆使し多様なコンテンツやサービスを発信し、いつでも受信もできるようにしておかないといけないのである。
いつの間にか世間のレスポンスは、とてつもなく早くなった。令和の時代はスローレスポンスの人は生き残れないだろう。強い者が生き残るのではなく、変化し変化に対応できる者が生き残るということだ。移り変わりが早く次から次へとシフトしていくこの時代の変化に対応し自らをシフトしていける者が生き残っていけるのではないのでしょうか。

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