POINT OF VIEW ポイントオブビュー

真宗大谷派 無量山 德明寺 副住職

木全 剛司

美容室、寺院でも5Gは必要だ

あらゆるモノがつながるIoTの進展に伴い、その基盤となる通信ネットワークの重要性は飛躍的に増大する。画像や動画をはじめとして大容量の情報が多数やりとりされるようになり、社会に存在するあらゆる機器が接続されることになればその数も膨大なものとなる。また、遠隔医療のように機器をネットワーク経由でタイムラグなくスムーズに操作することが求められる場面も増える。本格的なIoT時代を迎えるにあたり、こういった要請に応える通信システムが求められる。それが次世代のネットワークとして注目されている5Gである。
医療で遠隔手術が可能なら、私が営む美容室においてもヘアカットやパーマ、ヘアカラーも遠隔でできるようになる時代が来るであろう。

それも世界中に技術を提供でき、または技術を伝えることも可能になる。さらに言えば生産性が上がればわれわれのようなサービス業における多時間労働も政府が推し進める働き方改革にも準じていける。
または美容室で使用する薬剤は現状、注文して翌日には届くが、5Gの世界ではドローン配送で数時間・数十分で届くことになるだろう。無駄な在庫を抱えなくていいことになる。
5Gのイメージ動画には、祖母が遠隔で医療を受診している場面があるが、これを僧侶の法務に置き換えても月参り制度も遠隔で行えるようになるかもしれないのである。僧侶は自坊にいながら、よりたくさんの人と同時につながり読経や、法話を行い発信できるようなる。
日本の総人口はすでに減少に転じており、今後も人口減少が大きく変わることはないということは広く認知されつつある。

2017年版の高齢社会白書によると、15―64歳の生産年齢人口については、2016年の約7700万人から2065年には約4500万人に、総人口に占める割合にして約60%から約51%に減少する。総人口の減少はGDPに対してマイナスの影響を及ぼす。
限られた人的資源でより多く富を生み出すには、一人当たりの所得水準を高めることが必要不可欠である。
現在の日本では総人口の減少に加えて、生産年齢人口の割合も減少することが見込まれている以上、現状のままでは一人あたりGDPを維持するのは困難である。生産年齢人口の割合が減少する中でも一人当たりGDPを維持し、持続的成長を図るためには、労働参加と生産性の向上が不可欠である。
ICTの利活用による生産性の向上はもはや大企業に限る話ではなく、中小企業、寺院などでも必要に迫られているのである。

そこで5Gはあらゆるモノ・人などがつながるIoT時代の新たなコミュニケーションツールとしての大きな役割を果たすこととなるのである。
このように、5Gは来るべきIoT時代の重要な基盤となるものである。
その実現により、コミュニケーションのあり方の変化、そしてすべての人に新たなビジネスの進展につながることが期待されるのである。

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