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スポーツへの関心の広まりと高まり

美和 晃

スポーツへの関心の広まりと高まり

ラグビーワールドカップ日本大会は、日本代表のベスト8入りという記念すべき結果をもたらした。日本対スコットランド戦の瞬間視聴率は53・7%(ビデオリサーチ 関東地区)に達するなど、空前の盛り上がりを見せた。
テレビというメディアにとってスポーツは不可欠なコンテンツである。興奮のライブ映像を一斉同報で全国へ届けるメディア特性は、現在に至るまでテレビ視聴の中核を形づくってきた。


ただし、多様なコンテンツをいつでもどこでも興味に応じて消費できるメディア環境が整い、スポーツ中継は放送すれば自動的に盛り上がるコンテンツとはいえなくなった。
あくまでもスポーツ競技や競技者への広い関心を背景にしてこそライブ放送も盛り上がる。
2020年を目前にした現在、スポーツへの一般の関心の度合いを他分野と比較してみよう。全国の男女15歳から49歳まで約4000名に対して実施した最新調査の抜粋である。


スポーツへの関心の広がりは全体のおよそ3分の2(67・5%)と、今回の全分野の中で中位にあり、今後まだ伸びを期待できる。注目すべきは「いつも気にかけている」人のシェアであり、スポーツに興味関心を持つ人全体の半分(50・8%)に上っている。これは、「気象・天気・自然災害」「買い物・ショッピング」に次ぐ高いスコアである。
もう一度グラフ全体を眺めると、各分野への関心の「広がり」(横軸)と「高まり」(縦軸)は概ね正の相関(直線)を持っている。ある分野へ関心を持つ人が広がるほど、顕在化した関心として定着しやすくなる、という構造がありそうだ。2020年に向け、メディアがさまざまな切り口からスポーツへの関心の拡大を後押しし、それが「いつも気にかけている」人を増やしていく、という好循環を期待したい。

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