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北海道電力と設備点検ロボットを推進

HBA

2021年5月17日(月) 3454号

HBAは北海道電力と共同で、設備点検ロボットの導入を推進する。
具体的には、発電所の設備点検の省力化・効率化を目的に自動点検ロボットのシステムを開発。発電所内をロボットに自動走行させ、各種点検項目のデータを収集し、それらのデータを管理サーバで分析し、保守・点検に役立てる。
「発電所のパトロールは従来、一日3回、3交代制で行っているが、自動点検ロボットを導入することで省人化につながる。また北海道電力は、技術者の世代交代から、設備点検の技術継承に課題を抱えていた。ロボットにデータを収集させることで技術継承もやりやすくなる。つまり、人から人への技術継承に加えて、人からロボットへの技術継承を実践することで、持続的な保守・点検作業が可能になる」とHBA常務の山野孝則氏は説明する。
  
自動点検ロボットは自動搬送台車(AGV)とアーム型協調ロボットで構成される。HBAが独自に、自動搬送台車の上にアーム型協調ロボットを載せ、連携動作を実現した。
4Kカメラやサーモグラフィをはじめ、集音マイク、臭いセンサ、温度センサ、振動センサなど多種多様なセンサ類を実装していく方針だ。
発電所の設備点検では、技術者による計器の目視、機器から出る異音の有無、ガスや焦げなどの臭い、機器の振動や温度の確認を行う。それらの作業をロボットに代替させるには、多種多様なセンサ類の実装が不可欠だ。
事前にチェックポイントを設定し、そこで特定のデータを取得するようプログラムすると、自動点検ロボットが設定通り走行する。
自動で走行するだけでなく、管理室から遠隔操作でチェックしたいポイントに誘導することも可能だ。
 
HBAは北海道電力と3月に自動点検ロボットのトライアルを実施。実用化への手応えを得た。
HBAロボティクス開発グループ長の吉野哲氏は「今後は自動点検ロボットの機能の標準化に注力する。自動走行の安定性確保や、実装するセンサ類、データ収集の手法を標準化させていく」と話す。
山野常務は「データ分析についてもしっかり検証していきたい。これまで人間の五感に頼っていた部分をデータでチェックできるようにすることで、技術者の経験則で行っていた保守・点検のノウハウを形式知化し、技術継承を効率化する」と言及する。
北海道電力は、発電所の運転・運用・保守のノウハウを活用し、新規O&M(オペレーション・メンテナンス)ビジネスを模索している。その中で、自動点検ロボットを活用し、他社の工場、倉庫の保守・点検作業をサービスとして提供したいとしている。
HBAも他業界への展開に意欲を示す。
「ロボットやセンサは、さまざまな組み合わせで、別のビジネスにもつなげていける。当社としてもロボットのノウハウを蓄積しながら用途に合わせた展開をめざしたい」と吉野氏は述べる。
両社は、来年度中に本格的な実用化を図りたいとしている。今年度中に発電所内で検証を行い、次年度早々に試験運用を始める予定だ。
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