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2020年度は増収増益

NTT西日本が創業以来初の増収

NTT決算

2021年5月17日(月) 3454号

NTTは12日(水)、2020年度決算を公表した。営業収益は11兆9440億円(対前期446億円増)、営業利益は1兆6714億円(対前期1092億円増)。増収増益となった。営業収益と当期利益(9162億円)は過去最高を更新した。
澤田純社長は「グループ各社のSI事業が伸びている。またドコモのスマートライフ領域も順調だ。お客さまのリモート化をはじめ、DX案件が増えている」とコメントした。
今年度の業績予想は、営業収益が12兆円、営業利益が1兆7300億円、当期利益は1兆850億円。
「旺盛なデジタル化需要を取り込み、またドコモのスマートライフ領域の拡大、海外事業の構造改革、グループ各社のコスト削減などにより増収増益をめざす」と澤田社長は述べた。
研究開発にも傾注する。具体的には7月に「IOWN総合イノベーションセンタ」を設立。500名規模の人員を配置し、研究所の基礎研究と、国内・グローバルベンダの開発能力の連携を強化する。
「NECや富士通といったパートナとの連携を深め、人材の派遣を考慮しながら運営していきたい」(澤田社長)としている。
 
NTTドコモは営業収益4兆7252億円(対前期739億円増)、営業利益9132億円(対前期586億円)。増収増益となった。
通信事業はモバイル通信サービスの収入減や国際ローミングサービスの収入減に見舞われたが、スマートライフ領域が好調で、通信事業の減収をカバーした。ドコモ光も堅調で契約数は700万を突破した。
今年度は営業収益4兆7900億円、営業利益9200億円をめざす。設備投資は5500億円を見込む。
井伊基之社長は「スマートライフ領域では金融決済やコンテンツ事業の拡大を図り、法人向けのサービスではビジネスアカウントの活用による中小企業のDX推進を支援する」と抱負を述べた。
またドコモショップやコールセンタの新たな役割として、利用者のICTサポート、あるいは地域DX推進などをミッションにしていくとしている。
井伊社長は「デジタル化の流れの中、ショップにおいて従来の対面販売がこのまま続くとは考えていない。ショップにおいてどのようにデジタルを活用していくか。もちろん、すべてオンラインというわけではないが、DXを推進することで、お客さまの対応時間を短くするなどの取り組みが必要になると認識している。さらにデジタル化が進めば、ショップの数もある程度、効率化することになる。現状の店舗数や代理店ありきではない」とコメントした。
 
NTT東日本は営業収益1兆7261億円(対前期490億円増)、営業利益2640億円(対前期80億円増)。増収増益となった。光ブロードバンドサービスの新規契約数は49万と、当初目標の40万を大きく上回った。
同社が増収になるのは10年ぶりだ。
井上福造社長は2018年の社長就任時、2023年度の増収を目標に掲げていたが、かなりの前倒しで目標に到達した。
井上社長はこの点について「当初のシナリオは、いわゆるデジタル化やオンライン化がステップバイステップで進んでいくとみていた。そのため、当社としては、高付加価値サービスを伸ばしたり、受託SIを伸ばしながら、23年度に増収を実現することを考えていたが、23年度に現れるはずのソリューションが20年度に一気に普及したという面がある。今後についてもあまり心配はしていない。デジタル化、オンライン化が進展すると、それに関連したさまざまなビジネスが生まれるとみている」と話した。
同社は今後も、地域活性化を主軸にした事業を推進する。
「次のテーマは保守を中心としたサポートビジネスとBPI(ビジネスプロセスインテリジェンス)。当社の強みは地域に密着して保守や故障修理を行える点だ。地域ではデジタルの仕組みをワンストップでサポートしていくことがポイントになる」と井上社長は述べた。
 
NTT西日本の営業収益は1兆5059億円(対前期716億円増)、営業利益1558億円(236億円増)。増収増益だった。光ブロードバンドサービスの新規契約数は42万と、当初目標の25万を大きく上回った。
同社の増収は創業以来初。営業利益は2期連続で最高益を更新した。
小林充佳社長は2018年の社長就任時、2025年度の営業収益1兆5000億円を目標として掲げていたが、NTT東日本と同様、かなりの前倒しで目標を実現した。
小林社長は「地域のスマート化をはじめとしたSIビジネス、また電子コミックのような周辺ビジネスがここ数年力強く伸びており、2020年度の増収の可能性があるとみていた。新型コロナウイルスの関係で当社のビジネスもいろいろな影響を受けたが、巣ごもり需要などもあり、当初予想していた以上の増収結果を残すことができた」と言及。その上で、「中期的な目標については再検討する」とした。
光ブロードバンドサービスは、20年度に前倒しで契約した利用者もいることから、今年度の目標純増数は30万と慎重に設定。今年度中に1000万契約に到達したいとしている。

NTTコミュニケーションズ(NTTコム)の営業収益は1兆704億円、営業利益は1373億円だった。クラウド基盤事業はコロナ禍の影響で、一部案件の遅れがあり、業績予想を下回ったが、データネットワーク事業やボイスコミュニケーション事業は、リモートワークの拡大により、音声やデータのトラヒックが増加し、業績予想を上回った。
NTTデータの営業収益は2兆3187億円(対前期518億円増)、営業利益は1392億円(対前期82億円増)。増収増益だった。32期連続の増収を達成した。
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