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10ギガコースを展開

連載「光ブロードバンド 成熟市場の戦略」①

オプテージ

2019年10月14日(月) 3388号

成熟市場と指摘されて久しい光ブロードバンド市場だが、いまも成長を続けている。各社はどのような戦略で成長を図っているのか、その模様を取材した。関西エリアを拠点に事業を展開するオプテージは既存顧客との接点強化に軸足を向けている。

ケイ・オプティコムと関電システムソリューションズが統合して今年4月に発足したオプテージは、関西圏を中心に光ブロードバンドサービス「eo光」を展開し、164万の顧客基盤を有している。
周知の通り、関西圏は光ブロードバンドの先進地域であり、競合他社が多く、競争が激しい。
同社コンシューマ事業本部コンシューマ事業戦略部コンシューマ事業企画チームの田渕隆司チームマネージャーは「光ブロードバンド市場はかなり成熟していることに加えて、NTTドコモやソフトバンクが携帯電話とのセット販売に注力しており、CATV事業者も強力にリテンション活動を推進している。さらにNURO光の動きも活発だ。関西圏の競争環境は相変わらず激しい」との認識を示す。
光コラボレーションモデルが浸透したことで、同業他社の戦略や動向が掴みにくくなっている点も悩ましいところだ。
そのような中においてもeo光は純増を続けている。数年前から展開しているeo電気や関電ガスとのセット販売が好調で、FTTHやテレビ、電話に加えて、電気やガスなどの生活サービスを総合的に提案する取り組みが奏功しているという。
  
一方、光ブロードバンドサービスの高度化にも力を入れており、今年4月には「10ギガ/5ギガコース」をリリースした。
「最近はYouTubeやeスポーツが流行っており、トラヒックもだいぶ増えている。4K・8Kサービスも盛り上がり始めており、トラヒックはさらなる増大傾向にあり、より安定した回線を求める利用者が増えている。とくにVOD利用者、4Kコンテンツ視聴者は、高品質なブロードバンドを求める傾向が強いと想定している」と田渕氏は述べる。
同社はeスポーツにも注力。eスポーツはその性格上、低遅延な回線が必要とされるので、低遅延を誇るeo光を積極的に訴求している。
eスポーツの活性化にも協力。今年2月には大阪を拠点にするeスポーツのプロチーム「サイクロプス(CYCLOPS athlete gaming)」とスポンサー契約を締結した。eスポーツイベントの開催にも積極的に取り組んでいる。
  
また近年は既存顧客との接点強化にも余念がない。先述の通り、市場は成熟しており、新規顧客の開拓も限界が近づいている。そうした背景から既存顧客への接点強化にも力を入れている。
「例えば、量販店に来られるお客さまの中には、eo光の既存のお客さまも少なくない。そういうお客さまにも、新サービスの紹介や、その場で契約変更を受け付けるなど、さまざまなアプローチを図っている。こうした営みを通じて接点を強化していきたい」(田渕氏)。
  
同社では法人向けビジネスにもベクトルを向ける。
関電システムソリューションズはもともと法人向けのシステム開発を生業にしていたことから、回線とセットにしたトータルソリューションを全国展開する方針だ。
AIやローカル5Gなど先端技術を組み合わせたデジタルトランスフォーメーションで企業の経営課題を解決し、地域活性化にも貢献したいとしている。

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